マジョラムの語源は「より大きい」を意味するラテン語で、寿命を大きく延ばしてくれることから長寿のハーブとして知られています。
ギリシャでは恋愛成就のためのお守りにも使われていましたし、古代エジプトでは、その防腐効果からミイラ作りに用いられていました。
女神アフロディーテが作ったハーブであるという伝説もあり、古くから、幸福をもたらすハーブとして新婚夫婦にマジョラムの花冠を贈ったり、故人の冥福を祈って墓地に植えたりする風習も知られています。
この記事の目次
マジョラムの効用
葉を水蒸気蒸留法
効用:鎮痛作用、抗菌作用、抗感染作用、鎮静作用、消化促進作用、腸内ガスの改善、抗炎症作用、血管拡張作用
芳香成分:テルピネン-4-オール、サビネン、α-テルピネン
テルピネン-4-オールは抗菌、抗ウィルス、抗炎症作用が、α-テルピネンには抗感染作用や抗炎症作用があると考えられていますので、咳、鼻炎、気管支炎など呼吸器系の炎症軽減にも効果が期待されています。
テルピネン-4-オールには鎮静のほか神経の強壮作用があると言われていて、緊張や不安に押しつぶされてしまいそうな時・精神的は疲労で無気力になっている時にも役立ってくれそうです。
マジョラムは食前に摂ると食欲を増進させ、食後に摂ると消化を助けてくれます。
胃腸をサポートすると同時に、体内にある毒素の排出も促します。
頭痛や、歯痛を和らげる効能もあると言われています。
マジョラムの使用方法
スプレー式容器に精製水とマジョラムを数滴混ぜて空気中に散布させたり、枕元に噴霧して、香りを楽しみながら眠りについて見るのも良いかもしれません。
浴槽に2~3滴ほど垂らしてよくかき混ぜた後、ゆっくりお湯に浸かるなど、就寝前のアロマバスもおすすめです。
マジョラムの精油は刺激が強いため、妊娠中、月経中の使用や敏感肌の方は避けてください。
過剰に使用すると眠気を起こすこともありますので、運転前の使用は控えましょう。
*香りを楽しむアロマテラピーではそれほど気にする必要はないのですが、症状の改善を目的とした代替療法としてのメディカルアロマテラピーでは、内容成分の明らかな純度100%の精油を使いましょう。
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