みんなの魂旅STORY

孤独の果てに愛をつかんで

M.K.さん(女性)の過去世物語

古い時代のヨーロッパ地方に、私は女性として生まれました。
名前はアンネ。

私は母と弟と一緒に、町の小さな家で暮らしています。
父は私がまだ幼い頃に、仕事中の事故で亡くなったようでした。

母は町の中にある果物屋さんで働いて、生計をたてています。
生活は苦しいけれど、家族3人で幸せに暮らしていました。

ですが、そのうち弟が流行り病にかかって亡くなり、母も肺炎で亡くなってしまいます。
私は家族を失って1人ぼっちになってしまいました。
そのとき、私はまだ10歳でした。
それから私は、母が働いていた果物屋で働きはじめました。

次の場面では、私は20歳ぐらいで、兵士として戦場で闘っていました。
女性兵士は珍しい存在でしたが、私は自分から兵士になることを志願したのです。

家族が亡くなってからお世話になっていた果物屋のだんなさんとおかみさんは、私にとても良くしてくれました。
でも、私の心の中では1人ぼっちの寂しさがぬぐえず、町に自分の居場所がないように感じていたのです。

兵士になった私は「強くなる」ことを目標に、次々に戦場へ赴き、闘いにあけくれました。
軍隊の中で私はだんだんと地位が上がっていき、さらに強くなることを目標に、無心で闘い続けました。

20代後半になると、私は部隊を指揮する立場になっていました。
仲間のために、まわりからの期待に応えるために、勝ち続けることを自分に課しています。

ですが、30歳ぐらいの頃、ついに私は敗北を喫してしまいます。
負けた私はすっかり自信を失って、軍隊を離れて町に戻ります。
そして、これからはもう1人で生きていくのだという思いで、ただ時間がすぎるのを待つだけの日々を送ろうと思うのでした。

ところが次の場面では、私は40歳ぐらいで、結婚して夫と一緒に暮らしていました。
夫とは町で出会って結婚したようでした。

私は夫のことを大切に思っていましたが、同時に、自分をさらけ出してしまうと嫌われるのではないかという想いも持っていました。
そんな私に、夫は深い理解を示してくれて、ただそばで見守り続けてくれていました。
私たち夫婦に子供はいませんでしたが、とても穏やかな生活を送ることができました。

70歳で私は病気で息をひきとったのですが、私は夫に出会えたことに深く感謝しながら、心から幸せだったと思えたのでした。
たとえどんなことが人生にあったとしても、心から人を愛することができるのだ、という想いが最期にわきあがってきました。

この過去世を見た感想は・・・

アンネは幼少期から20代後半まで、辛く寂しい経験をしながらも、その中でも幸福に感じることもあり、自分なりには楽しい人生を送っていたのではないかと思います。ですが、周囲の人からどう思われるかを気にしすぎてしまい、自分の中で葛藤も多くあったようでした。

今の私も同じような葛藤があり、20代後半に入った今、その悩みを解決するためにカノンさんのセラピーを受けたいと思っていたところでした。

アンネはその後、愛する人と出会い幸せに暮らしましたが、私もいつかそうなれたらと思います。きっと今、葛藤し自分と戦っていくことで、幸せな未来があるのだと感じました。なので今の自分は、それも私なんだと認めてあげたいと思います。

ヒプノセラピーの感想は・・・
こういったセラピーは興味はあったものの、正直信じきってはいなかったので、興味半分で受けさせていただきました。 実際に受けてみると本当に不思議な体験で、現世の今の自分の意識ははっきりあるのに、記憶にない世界がどんどん浮かびあがってきて、登場してくる人の気持ちをじわじわと感じることができました。
最初は緊張していたのでストーリーや感情がどんどん湧いてくることに戸惑いましたが、カノンさんの優しい言葉に包まれてリラックスすることができ、途中からとても楽しくなっていきました。
終了後は心も体も浄化されて穏やかな気分になりました。
是非周りの人にも薦めたいですし、また私も体験してみたいなと思いました。