制限の多い中で役割をまっとうした人生
中世ヨーロッパの時代に私は女性として生まれました。今のオーストリアのある地域で、私の名前はリリア。
私の家族は、父、母、姉、妹、弟、叔母(父の妹)と、叔母のパートナー。暖炉のある大きな家にみんなで住んでいます。
父は、大学のような教育機関に勤めていて、植物関係の研究をしたり生徒たちに教えたりしています。
母は、私たち子供の世話をしながら、針仕事をしたりと、比較的のんびりと過ごしているようです。
私は25歳前後で、年頃の娘でした。私はおとなしいけれど芯の強い性格で、家族をとても大切に思いながら生きていました。
私には父が決めた婚約者がいて、もうすぐ結婚予定です。婚約者は、父の部下にあたる人で、父親が信頼を寄せている男性です。
ですが、私には、密かに想いを寄せている男性がいました。何かの集まりで出会ったアンという男性です。
彼は、とても知的で、本を書いたり読んだりすることが好きな人でした。
私たちは、時々、古い本のたくさんある書庫のようなところで会っていました。アンが本を読むそばで、私は彼を見守りながら時を過ごすのが好きでした。
アンも私も、お互いを慕っていましたが、気持ちを抑えていました。私はもうすぐ結婚する身であり、アンもそれを分かっていたからです。
やがて私は、父の決めた結婚相手と結婚をし、2人のかわいい男の子どもに恵まれました。私は良き母として、良き妻として生きていました。
私が39歳になったとき、アンが亡くなったという噂を聞きました。アンはもともと身体があまり丈夫ではなかったこともあり、病気で亡くなったようでした。
私が結婚してからは、たまにアンを見かける程度で、交流はありませんでした。
アンの死に、とても心が痛みましたが、アンが独身のまま生涯を終えたことを知り、どこかホッとした気持ちにもなりました。誰かと結婚していたら、なんとなくいやだったというのが正直な気持ちでした。
そして私が50歳になった頃、今度は私自身が流行り病にかかってしまいます。1年近い闘病の末、私は家族に見守られながら息をひきとるのでした。
中世のヨーロッパの女性ということで、制限が多く、楽しみも少ない時代です。その中でもかなり堅実に生き抜いた女性でしたが、今の私がその真逆の自由で好き勝手に生きているのが面白いなと(笑)。
そして、もう一つ面白いと思ったことが、前世の中で、恋い慕っていた男性と書庫で逢瀬を重ね、ただ本を読んだり、語らっている場面があったのですが、今おつきあいをしている方とほぼ似たようなシチュエーションなことに驚きました。
何だか、今回見た前世は、今の私が彼女のぶんも自由に生きてもいいのだと、自分で制限を作るなと言ってくれているような気がしました。ついつい、あれはダメこれは出来ないと行動を自制してしまう所があるので、とても腑に落ちました。
その後、自分のマスターに会いに行き、エネルギーをもらったり、助言をいただいたのですが、これもかなり今の私には重要なメッセージでした。
いつも抱えていた不安を持っていってもらい、何だか気持ちが軽くなったように感じます。理由のわからない不安が常にあったのですが、きっと、自分を信じられず、自分の選んだ人さえも疑っていたのだと思います。それがわかっただけでも収穫でした。
- 友達や好きな人を中々信じられなかったり、対人関係に不安になったりしてしまっていましたが、今回ヒプノセラピーを受けた後、全く不安にならないことも無いですが、不安が長引かなかったり、どこかからか「大丈夫」という気持ちが湧いてくるようになりました。 どうして不安になるのか、その不安がどこからくるのか、今回のセラピーで少し理解できたからかもしれません。
- セラピー中の感想ですが、以前一度受けたこともあり、リラックスしやすかった事と、カノンさんの声がとても心地よく、安心感があり、始まって数秒で体が温かく、フワフワした感覚に導かれました。 前世を見る前の、イメージトレーニングででも、すでにかなり完成した景色と空気を五感で感じることもできました。 何だか空想のような、夢の中のような感覚で、返事をしようとしても声が出づらいほど、この時点で深く入っていたような気がします。